写真の通り少しだけジャケットにダメージがありますが、一度も針を落としていない美品です。クリアバイナルも大変美しく、所有欲を満たしてくれます。2018年9月、突然この世を去ったマック・ミラー。元々『SWIMMING』の姉妹作としてリリースされるべく制作が進められていたという『CIRCLES』。マック・ミラーが死の直前まで取り組んでいたこのアルバムを、共にプロデュースを手掛けていたジョン・ブライオンが見事に仕上げてくれた。ミラーの遺族によると、彼は『SWIMMING』と本作『CIRCLES』は対となる作品で、2つの異なるスタイルが互いを補い合いながら円を描いていく――“円を描きながら泳ぐ”というコンセプトを持っていたという。フィオナ・アップルからブラッド・メルドー、フランク・オーシャンまで幅広いアーティストの作品を手掛け、『SWIMMING』のプロデュースも手掛けているジョン・ブライオンは、マックと生前過ごした時間、そして彼との会話を元に、『CIRCLES』を完成させたのであった。共同プロデューサーとしてマックとともに名を連ねている彼は、マック本人が抱いていた曲へのヴィジョンを、一切の妥協なく形にしている。本作『CIRCLES』は、ローファイなビートやシンガーソングライター風のサウンドが取り入れられるなど、前作『SWIMMING』とはまた違ったサウンドスケープを持つ作品である。しかし、ラップに加え、歌声をフィーチャーしたり、生楽器を取り入れたりしているところや、ひたむきで告白調の歌詞など、前作から引き継がれている面もあるのだ。その一方で「Surf」のT-REX風のギターや、プラスティック・オノ・バンド時代のジョン・レノンを思わせるようなプロダクションの「Complicated」、さらに60年代L.A.の先端を駆け抜けたサイケ/フォーク・ロック・バンド、ラヴの「Live And Let Live」のカヴァーなどの楽曲からは、『CIRCLES』がRAP/HIPHOPアルバムではなく、ジャンルの枠を大きく踏み出していることが感じられる。THE INDEPENDENT紙で5点満点、THE GUARDIAN紙やNMEで5点満点中4点、Pitchforkで10点中7.4などアルバム評で軒並み高得点を獲得している。
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